中長期経営計画

中長期経営計画2029 —Trust & Challenge—

 2012年4月にスタートした経営計画“Dream2020”が2021年3月に終了しました。
売上は順調に拡大し1,000億円企業に成長しましたが、売上拡大に伴う投資・固定費の増大により利益率は低下しました。
2021年4月に新たな「中長期経営計画2029」を策定し、活動をスタートしました。
大きな事業環境の変化の中にあることから、経営理念も刷新しました。「社会に選ばれる企業」になる事で、持続的かつ永続的に成長する企業を目指します。永続的な成長のためには、社内・お取引先・社会との信頼関係、また常に新しいことに挑戦し続ける姿勢が必要なことから行動指針として「Trust & Challenge — 信頼と挑戦—」を定めました。

長期会社目標 —持続的成長に向けた事業の変革—

今後発生し得る社会・事業環境の変化の中でも、持続的にIMASENを成長・発展させるには

  • シート・電装事業は、現在の事業規模を更に拡大
  • 電子事業は、自動車の電子化の中で事業拡大
  • 開発センターと国内関係会社により自動車以外の新事業の創出

を行い、事業の多様化が必要です。
2029年には、これら3事業が比肩しバランス感のある「3本足の事業展開」を目指して行きます。

長期目標を達成するため、2029年までの9年間を3年ごとの中期フェーズごとに目標を定め展開して行きます。
2021年を初年度とするフェーズ1においては、新しいIMASENへの変革を意味する「新しい今仙への挑戦」をテーマと定め、ESG経営を推進し経営基盤をより強固なものにします。各事業本部は、2029年に目指す姿に向けた第一歩をスタートします。
フェーズ2では、新しくなったIMASENが更に挑戦を継続します。電子事業は先行投資の回収と再投資、新事業は事業の確立と採算化、これらにより企業規模拡大を目指す「新しい今仙の挑戦」をテーマとします。
最終となるフェーズ3では、更に挑戦を続けることで電子事業・新事業がシート事業に比肩するようになり、安定感のある売上構成、高収益体質への成長を目指す「今仙の更なる挑戦」を推進します。

中長期経営計画「新しい今仙への挑戦 —Challenge to New IMASEN—」

フェーズ1(2021~23年度)においては、持続的成長に向けて事業を変革させるべく「新しい今仙への挑戦」を推進し、強固な事業基盤を構築します。
各セグメントにおける目標・重点施策は以下の通りです。

シート・電装事業[事業基盤の強化]

  • テイ・エス テック株式会社との資本業務提携による共創活動を推進します。
  • 競争力のある新たな製品を市場へ投入することで、新規お取引先の獲得、新規受注の拡大を推進します。
  • 生産方式を大きく見直すことにより、高い品質を確保しつつも加工費を抑制し、収益力のあるモノづくりを進めます。

電子事業[持続的成長に向け資本を投入]

  • 今後の事業拡大に向け2021年5月に広島工場内に第2テクニカルセンターを竣工しました。
  • また、電子製品に求められるEMC(電磁環境両立性)評価の設備等も導入し、製品開発スピードを大幅に向上させます。
  • 自動車に搭載される電子製品は年々増加しています。地球環境に貢献する省エネルギー製品や万一の事故発生時に乗員の安全確保に寄与する製品の開発を推進します。

新規事業[第3の柱となる事業の創造]

  • 2017年に発売した無動力歩行支援機「アルク(aLQ)」の事業活動を通して習得した知見を活かし「歩く」を科学することで、健康寿命の長期化と生活の質を高める事業を新たに創造します。
  • グループ内に保有する画像処理技術とのシナジーを追求し新たな事業を創造します。
  • 自動車に搭載される電子製品は年々増加しています。地球環境に貢献する省エネルギー製品や万一の事故発生時に乗員の安全確保に寄与する製品の開発を推進します。

経営基盤強化 ESG経営の推進

  • 環境(Environment)
    地球環境に貢献する製品の開発を進めるとともに、ライフサイクルアセスメントの観点から生産工程の改善検討を進めます。
    社内活動として今仙版SDGs(ISP2030)「未来の子どもたちのために」を策定し、21年度から推進・展開しています。
  • 社会貢献(Social)
    平等で明るい職場を築くと同時に、国内拠点・海外拠点および関係子会社を通し、社会貢献を推進します。
  • 企業統治(Governance)
    発生の未然防止・軽減を含むリスク管理体制、関係法令のみならず社会通念をも含むコンプライアンス体制を更に強化して行きます。また、資本効率を意識した経営を推進します。