#24 2024年 新年のごあいさつ

【令和6年能登半島地震で被災された皆様へ】
令和6年1月1日に能登半島地域で発生した地震により、犠牲になられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々に心よりお見舞いと、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。


■新年のごあいさつ
皆様、新年明けましておめでとうございます。
今仙電機製作所 社長の櫻井です。

4月から始まる2024年度は3年前にスタートした中⾧期経営計画2029のフェーズ2の始まりの年となります。
2029年までのありたい姿、『持続的成⾧に向けた事業の変革』として『3本足の安定した事業構造の構築』に向け『新しい今仙の挑戦』としてスタートさせます。


――― EV化の波の中で
IMASENは1965年にシートのリクライニング機構の生産を始めて以来、約60年間シートの機構製品を生産しています。
この間、自動車の大きな成⾧と共にシートの付加価値を格段に高めることに貢献してきたと思っています。
しかし、ここへきてEV化の波の中で、そのシート機構部の付加価値的な要求はトーンを下げ、安価で、かつ軽量、小型化の要求が優先。最近では「安くて性能もそこそこであれば」という様にニーズが変わってきています。
そんな中でも新たなシート技術で必要なことは何か、これを徹底的に追及して更に高いIMASEN特有の技術を持つことができるかどうかが、将来のIMASENを構築する上で重要な要素と考えています。
そのために、まずは次期モデルでしっかりと利益が上げられる体質を構築し、更にその次のモデル以降で新たな技術を持って戦う準備が必要です。
我々の持つラウンドリクラーやブレーキ機構の技術は高い評価を受けています。
その誇りを持って新製品の開発陣には頑張ってもらいたいです。

社員の皆さんにはいつも話していることですが、すべての仕事に前工程と後工程があります。
自分だけの仕事というのは存在せず、すべての仕事に繋がりがあります。
その繋がりを意識して、前工程に対し何を要求するのか、後工程に対してはどうすることで役に立つのかを考えることで、仕事の意義が格段に変わっていくものと考えています。
部門間の連携を意識した業務の取組み、これを徹底的に考えて行きたいと思います。


――― 3本足の安定した事業構造の構築へ
電子事業は近い将来のインバータ生産に向け、開発、生産準備が進められています。新しいモノの開発、生産という事でIMASENとしても全く新しい挑戦となりますが、IMASENの全勢力を持って取り組みます。

新事業として取り組むヘルスケア事業については、その社会的意義が非常に重要なものとして多くの方からご期待をいただいています。
関係する大学との共同研究や、犬山市をはじめとする地域の自治体、我々の取組みに共感を持っていただいている病院、介護施設など様々な分野と連携し今後の高齢化社会を支えられる事業構築を進めていきます。


2029年のありたい姿に向けた土台は着実に出来ていると思いますので、計画通りフェーズ2『新しい今仙の挑戦』を実行していきたいと思います。


最後になりますが、このブログを見ていただいている皆様とIMASENに関わる全ての方々のご健康とご多幸を心より祈念申し上げます。